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「住まい方の演出」

渡辺武信(著)
中央公論社
ISBN:4121008952

建築家の渡辺武信さんによる『住まい方シリーズ』(勝手に命名してます)の
第2弾です。本書のほかに下記の3冊(いずれも中公新書)が刊行されています。

「住まい方の思想―私の場をいかにつくるか」
「住まい方の実践―ある建築家の仕事と暮らし」
「住まいのつくり方―建築家といかに出会い、いかに建てるか」

いずれも新書らしからぬ(?)読み応えがある良書です。内容を全て覚えているわけでは
ありません(というより、忘れていることの方が圧倒的に多いです(笑))が、はじめの
3冊は思想・演出・実践とタイトルにある通り、概念的な話から著者の自邸を例にした
具体的な話まで、順に読むことで著者の考え方やメッセージが良く理解できました。

以前にも書きましたが、これらの本を読んだのは、「家づくりに役立てよう」とか
「設計してもらうときの参考にしよう」というよりは、単に読み物として楽しむことを
目的に読んでいたような気がします。設計についてはプロにお願いしていましたので、
すっかり大船に乗ったような気でいたわけですが(笑)。

短期間で一気に読破したのは、「住まい方は人生観の表現だ」という著者の主張に
すっかり魅了されていたのかもしれません。どんな住まいが欲しいのか、そこで
どんな暮らしがしたいのか、自分自身の生活、家族との過ごし方、そんなことを
あれこれ考えるのに大きな手助けになった一冊(シリーズ)です。

BLOGを書いていたらまた読み返したくなってきました。
by walkest | 2006-03-22 23:42 | 読むこと


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